断面(a)・(b)は、BOX幅が尾方向に次第に広くなり、KEEL SlDE LINEと取り合う箇所である。この断面にC・Lを通るRをかけると、あまりにもRが大きくなり、KEEL PLATE(プレスR)との取り合いができなくなる。この付近の断面については、(図6.8)に示すように、プレスRを基準にRの大きさを決め、断面(b)・(c)・(d)・(e)の間でスムーズに変化させなければいけない。したがって、この部分はRの中心がC・L上から外れるため、R止まりは外側と先端のBOX面の両方にできることになる。しかし、この時点でR止まりを求めることは困難なため、次の要領で求める。 断面(c)・(d)を除いた、各断面で求められたR止まりは側面に投影し、それぞれのポイントをフェアー・カーブで結ぶ。この時に、先ほどの求まっていない断面(c)・(d)の位置は、仮にラインを引き通し決めておく。各ポイントをすべて通過するように結べば、正円で処理することになり、矢印の方向に移動して結べば楕円になる。どの程度の楕円にするかは、船型やシームの入れ方、曲げ加工の能力によって異なるが、注意しておきたいのは、矢印の反対方向に移動させないことである。
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